7月は特別例会として、以下の通りハイブリッド形式(対面・オンライン併用)で実施いたします。
多くの方々のご参加をお待ちしております。
《7月特別例会》
一、日 時 2023年7月15日(土) 13時30分より
会 場 日本女子大学 目白キャンパス 新泉山館1階大会議室
アクセス:
https://www.jwu.ac.jp/unv/access.html キャンパス図:
https://www.jwu.ac.jp/unv/about/campusmap/index.html二、テーマ 『かながき万葉集』表裏一体の資料検討の試み
三、ハイブリッド形式(対面・オンライン併用)の開催となります。
■対面参加を希望される会員の皆様は、下記のGoogleフォームよりお申し込みください。7月12日(水)までのお申し込みとさせていただきます。
https://forms.gle/8mgivdTpygFmjdun7※委員の方は下記のフォームをご利用ください。
https://forms.gle/LW3QERTepSJosnuQ8メーリングリストにご登録の会員の皆様には、メールにて例会3日前までにZoomのアドレス及びパスワードをお知らせいたします。資料は当日、例会開始20分前よりチャットで5分おきに配信いたします。
なお、当日Zoom会議室に御入室の際には、マイクをミュートにして、カメラをオフにしてください。
名前の表示はニックネーム等ではなく、ご芳名を表示してください。
以上、会員の皆様におかれましては、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
研究発表中に発表者が提示した資料のスクリーンショット等による撮影や録画はなさらないようご注意ください。
四、概要・研究発表
〈概要〉
『かながき万葉集』(京都女子大学図書館蔵)は、三条西家旧蔵の室町時代書写の万葉集関連歌書である。この書は、万葉集の長反歌を漢字仮名交じりで抄出している。万葉集の長歌に特化した抄出本は他に類例がなく、万葉集享受を知る上で極めて重要な本と考えられる。また、この書は、当時の書状等の裏面を使用しており、それらとの関係も注目される。
本書は、江富範子氏により紹介され(「京都女子大学図書館蔵『かながき万葉集』概要」「国語国文」第六五巻第五号 平成八年五月)、以降も同氏の研究により、その内容が知られるに至った(
http://ur2.link/L3BK)。同氏の研究によれば、本書は、紙背の書状の状況や、本書の筆跡から、三条西実隆の晩年の時期の自筆書写本と推定され、実隆の晩年の万葉集研究を知る重要な資料と位置づけられている。一方、近年の調査により、その見解とは異なった見方が可能となった。要点は、次の二点。
1 本書の紙背の書状などには、あきらかに実隆没後のものが含まれ、本書が実隆以降に編まれた書であると考えられる。
2 本書の元となった万葉集伝本の実態について、江富氏とは異なった捉え方が可能である。
1については、紙背の書状等が書かれた時代以前に本書が成立し得ないことから、本書は実隆以降に成立したと考えざるを得ない。実隆以降の作であるとなると、制作者の特定が必要となり、新たに歌書としての位置づけも必要となる。
2については、江富氏は、本書の元となった万葉集伝本の内実を何回かに渡って検討しているが、本書のもととなった万葉集について、現存するどの本とも一致せず、どのような伝本を用いていたかは特定できないとしている。江富氏の指摘は、傾向としてはその通りと考えられるが、その傾向からいかなる伝本を用いていたかについてはまた別の見方も示しうると考えられる。
以上の二点について、1においては、川上一氏が、紙背の書状等の内容を検討し、本書の制作年代を特定する。2においては、甲斐温子氏が、本書の元となった万葉集伝本について検討を行うという形で研究発表を計画している。両氏は、ともに昨年度博士号を取得したばかりの若手研究者であるが、すでに和歌文学会をはじめとして種々の学会で研究発表を行い、学会誌に論文を掲載している。また、両氏の発表に先立ち、田中大士が当時流布していたと考えられる万葉集伝本の種類とそれぞれの性格について簡単に解説する。
本書を表裏の内容からそれぞれ検討し、さらに両面から総合的に考察することで、室町時代の万葉集関連歌書としての性格を今まで以上に明らかに出来、当時の万葉集の関心・研究の実態を掘り下げることが出来ると考えられる。
『かながき萬葉集』表裏一体の資料検討の試み
研究の趣意並びに仙覚以後の『萬葉集』伝本の様相
日本女子大学 田中 大士
〈研究発表〉
『かながき萬葉集』紙背文書について
―三条西家の文書管理一端―
国文学研究資料館 川上 一
『かながき萬葉集』の本文について
―「禁裏御本」との関連を中心に―
国文学研究資料館 機関研究員 甲斐 温子
例会終了後、委員会を開催いたします。委員の方々にはミーティングのURLをメールでお知らせいたします。
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komachi☆6kasen.xxx
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