DATE:2021/01/17(Sun) 18:49 No.343
特別展 「王朝文学と古筆切」
会場 春日井市道風記念館
開催期間 令和3年2月11日(木曜日)から令和3年
5月16日(日曜日)まで※会期を延長しました開催時間 午前9時 から 午後4時30分 まで
開催場所 1階展示室
詳細
DATE:2021/01/17(Sun) 18:11 No.342
和歌文学研究者 著書紹介
岩佐 美代子(いわさ みよこ)
1926年3月1日~2020年1月17日。鶴見大学名誉教授。
《著書紹介》近年刊行のもの
『校訂中務内侍日記全注釈』(笠間書院 2006年)
『文机談全注釈』(笠間書院 2007年)
『秋思歌・秋夢集新注』(新注和歌文学叢書 青簡舎 2008年)
『藤原為家勅撰集詠 詠歌一躰新注』(新注和歌文学叢書 青簡舎2010年)
『岩佐美代子の眼 古典はこんなにおもしろい』(笠間書院 2010年)
『讃岐典侍日記全注釈』(笠間書院 2012年)
『和泉式部日記注釈 三条西家本』(笠間書院 2013年)
『岩佐美代子セレクション 1 枕草子・源氏物語・日記研究』(笠間書院 2015年)
『岩佐美代子セレクション 2 和歌研究 附、雅楽小論』(笠間書院 2015年)
『京極派揺籃期和歌新注』(新注和歌文学叢書 青簡舎 2015年)
『為家千首全注釈』(笠間書院 2016年)
『京極派と女房』(笠間書院 2017年)
《論文紹介》
久保田淳・岩佐美代子・福田晃・武石彰夫「報告 中世の信仰と表現」(『中世文学』34号 1989年)J-STAGEにて公開。
岩佐美代子「光厳天皇―その人と歌」(『駒沢国文』30号 1993年2月)駒澤大学学術機関リポジトリにて公開。
岩佐美代子「竹むきが記 : 三大危機の只中に立って」(<特集>中世・危機と「文学」)(『日本文学』55(7)号 2006年)J-STAGEにて公開。
岩佐美代子「永福門院の後半生―花園天皇宸記を通して―」について
「古記録の記述は、短く断片的なものであっても人物像・歌人像を左右するものであり、厳密な正確さが求められるとともに、歴史的・社会的な目配りが必須である。本論文はそうした二点を備えつつ、さらに永福門院像、その周辺の人々の映像にいのちを吹き込んでいる。学術論文でありながら、人々が誌面で躍動しているような感がある。」
「著者は、本論文の後も、『国語国文』に十数本の論文を発表している。著者は鶴見大学に就職するまで、『国語国文』『国語と国文学』『和歌文学研究』に投稿し続け、それは勤め先がないために他に出す雑誌がなかったからだ、という。研究の最先端に矢を放ち続けた著者と、それを受け止めた学会と。そうした本論文をはじめとする諸論を、そしてその後いっそう豊穣に拡がりを見せる論を、私は耽読して、いつの日かこのような論文が書けるようになりたいと思いながら、研究を続けている。本論文は、現在も研究者・院生にそのような思いを抱かせる論文であると思う。」
(岩佐美代子「永福門院の後半生―花園天皇宸記を通して―」(第三十五巻第八号/通巻三八四号、昭和四十一年八月) 田渕句美子(『国語国文』87-(1) 一〇〇〇号記念特輯―『国語国文』この一篇 2018年1月))